先日、河内長野のウッドバーニング教室の見学に行って来た。
自分が日本で生活していて、曲が~りなりにも「焼き絵作家」と名乗っている以上、日本のウッドバーニング界というものに一度も触れてみないのも、やっぱり変な感じになる訳で。。
また、色んな刺激や技術を吸収したいという、めちゃめちゃ当たり前な理由と、自分の気持ちのタイミング的にも、ちょっと古いけど「今でしょ?」となった訳で(笑)
教室は自宅でマンツーマン形式でされていて、あらかじめ体験の予約をした時間に訪ねると、物腰の柔らかい感じの先生が門まで出迎えに来てくださった。お宅にお邪魔すると、玄関にはオセロットというネコ科の動物の、大きなウッドバーニング作品が飾られていた。
な、なんじゃこりゃ!?
クオリティ高すぎる。。。
先生は絵のモチーフも猫や動物が多く、実際大の猫好きのようで、廊下突き当たりのアトリエに通されると、部屋では普通に大きな猫が一匹丸まっていたり、外猫が「エサくれ~」と窓をがりがりして来たり(笑)。家では5匹の猫を飼われているのだとか。
それから他の実際の作品や教材用サンプルなどを見せて貰いながら、ウッドバーニングの基本的な技法や実際使っている道具などのお話を聞かせて頂いた。
先生のウッドバーニングの始まりは、バーベキュー用の串だったそう。熱々にした長い串で、焼く直線を組み合わせて絵にされていたという。もともと美大を出られている方のようだけど、ウッドバーニングの存在は知らなくて、自ずと内から湧いた好奇心が「焼き」の始まりというお話を聞いて、ワクワクした。(自分もかまぼこ板焼いてみたくなったのが始まりなので^^;)
点描で浮かび上がらせたリス。渋くて優しい表現。
三十三間堂の二十八部衆の絵。木目の模様をバーナーで焼いて、後光の輪っかやオーラに見立てている。
今年の年賀状用に焼いたヒヒ?の点描画と、自宅栽培の瓢箪に猫のデザイン画。オレンジや白で着色もされている。(額の上が蓋になっていて、小物入れにもなっている)
こちらは大きめの瓢箪猫。アトリエで一緒だったオス猫がモデル(笑)
また、教室では木だけでなく、皮を焼いたりもする。
皮を焼く発想はなかったな~~(皮によっては焼くと有毒ガスが発生するらしいので、素材選びは少しだけ注意が必要)
左は皮を焼いた猫のキーホルダー(使い込むと、右→左に変色する)
右はあまづくし、皮デビュー作(苦笑)
今回教室をお邪魔して、ほんとめちゃくちゃ勉強になった。。。
卓越した匠の技と独創性、両方を備えた先生にはただただ脱帽です。
そして丁寧なご指導、ありがとうございました。
千原眞理子先生のホームページ